ファスティングQ&A

ファスティング後、生理が遅れた、早まった。生理周期に影響はある?

ファスティングをしたら生理が遅れたり、早まったり、生理周期が乱れる方がいらっしゃいます。

生理が遅れる方、早くなる方、閉経してしまう方、閉経していたのに復活する方など本当に色々です。

急に生理の周期が変わると不安になるのですが、ファスティングと生理周期の関係はあるのでしょうか?

ファスティングが生理周期に与える影響

女性ホルモンと生理の関係

女性ホルモンが生理と関係があることは皆さんご存知のことと思います。

女性の体はエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)という2つの女性ホルモンの影響を受けながら、毎月一定のリズムで排卵と月経を繰り返しています。

通常は一定のリズム(28日前後)で卵胞期→排卵→黄体→月経期の4つの時期をひと回りするのですが、ホルモンのバランスが崩れるとこの周期にも乱れが生じます。

女性ホルモンのバランスが崩れる原因

  • 加齢により自然に女性ホルモンが減少する
  • 急な環境の変化によるストレスや食生活の変化

女性ホルモンはコレステロールで作られます。

ファスティング期間中は女性ホルモンの材料となるコレステロールが不足しますので、生理の周期が乱れることも想定されます。

ファスティングに関わらず急激な体重の減少は生理の周期に影響を及ぼす可能性が高いと言えます。

 

レプチンと生理の関係

最近の研究ではレプチンも生理周期に関係していることがわかってきました。

レプチンとは、脂肪細胞から分泌され食欲をコントロールする働きがあるとされるホルモンです。

脂肪が少なく痩せている女性はレプチンの分泌量が少ないため、生理が乱れる人が多いと考えられています。

ただ、脂肪が多ければレプチンの分泌量が多く生理周期が順調かといえばそうとも言えず、脂肪が多いとレプチンに対する抵抗性ができ、正常な働きがブロックされ生理のリズムが乱れると言われています。

つまり、レプチンは多くても少なくても生理周期を乱す原因になるということです。

ファスティング中は、脂肪燃焼によりレプチンの分泌が高まり生理の周期が乱れる可能性もあるのです。

 

レプチンの対極!グレリン

レプチンは食欲をコントロールすると言われるホルモンですが、その逆の効果があるのが「グレリン」というホルモンです。

グレリンは、食欲を増進させるホルモンです。

この「グレリン」の分泌を抑制するためには、レプチンが適切に分泌されることが重要です。

「レプチン」と「グレリン」は相関関係にあると言えますね。

また、食欲を抑制するもう一つのホルモンに「セロトニン」があります。

セロトニンは別名、「しあわせホルモン」と呼ばれていて、主にメンタルを安定させる役割を担っています。

セロトニンが不足すると不安やストレスを感じ食欲を増幅させることが分かっています。

セロトニンを十分に分泌するためには日光を浴びること、腸活で腸を健康な状態に保つことが重要です。

 

CHECK
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ファスティングによる生理周期の変化はいつまで?

これまで女性ホルモン、そしてレプチンの分泌量による生理周期の乱れについてご紹介してきましたが、生理周期の乱れっていつまで続くのでしょうか?

応えは「一時的なものなので安心して下さい。」です!

 

ファスティングによる急激な身体の変化で、一時的に生理周期が乱れ遅くなったり早くなったりしたとしても、ファスティングによって生活習慣や食習慣の改善が定着してくれば生理周期は正常になってくるので、大丈夫です。

 

もちろんファスティング後に暴飲暴食をしたり、生活習慣が前より悪化するようなことがあればこの限りではありません。

 

ファスティングの目的はデトックスによる生活習慣の改善と体質改善ですから、一時的な体重減にぬか喜びして元の生活に戻ってしまえば効果は半減!

せっかくのデトックスですから、恩恵を十分に享受しましょうね!

米コロラド大学のジョンソン博士の研究ではレプチンの抵抗性を解決するのには断食を行ないながらの運動が効果的と述べています。

ファスティングでレプチンが正しく働けるようになれば、食欲のコントロールもでき、生理周期を正常にすることにもつながります。

注意ポイント

生理の周期が安定せず、不安な方は病院の受診をおすすめします。

妊娠している可能性もありますので、「ファスティングのせいで遅れている」と確定するのは危険です!

まとめ

今日はファスティングと生理周期の乱れについてご紹介しました。

ポイント

  • ファスティングによってコレステロールが不足し、女性ホルモンが減少することで生理の周期が遅くなる場合がある
  • 脂肪量の変化によってレプチンの分泌量に変化があり、生理の周期が乱れる場合がある

生理の周期に影響があるのは、女性ホルモン、そしてレプチン、セロトニンです。

ファスティングがそれらのホルモンに影響を及ぼすことは間違いないので、多少の周期の乱れは想定内と言えます。

ただし、極端な周期の乱れは妊娠の可能性もありますので、過信せず病院を受診されることをおすすめします。

また、ファスティングが生理周期に影響を与える可能性は充分にありますので、妊活中の方にはファスティングはおすすめできません!

CHECK
ファスティングができない人
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